アサヒビールにて、お酒に関するグループインタビューを行いました

  1. 実績
  2. 1071 view

2019年11月26日、アサヒビールが運営する東京・墨田区のビアホール「隅田川ブルーイング」にて、障害者の飲酒に関するグループインタビューを行いました。本企画は、アサヒビールのプロジェクトの一環として、障害者・高齢者3Dプリンタ・ファクトリーと「Co-CoLife調査部」の合同で実施されました。

Co-CoLife 調査部では事前に、1,800人の障がい・難病当事者の読者サポーターに向けた「飲酒に関するWebアンケート」を実施。その結果を元に打ち合わせを重ねた結果、当日は上肢に障がいのある4名と、上肢に障がいのない3名、テーブルを2つに分けてグループインタビューを行いました。

アンケートデータを元に、より詳しく聞きたいこと・気になったことをピックアップしていただき進めていただきました。

司会を務める、アサヒビール濱田副部長
本誌読者モデルの梅津絵里さん

メーカーの皆様が見守る中ではありましたが、障がい当事者の皆さん同士で直接、話し合うことで、リアルな「飲酒に関する」声を聞くことができました。

上肢に障がいのある方は「つかむ・にぎる」が苦手な方が多いようです。缶や、ビールの重いジョッキを持つことができないという悩みが多く出ました。そのほか「みんなでワイワイ飲みたいけど、車いすでは居酒屋さんに行きにくい」など、共通の悩みがたくさん。「あるある〜」と共感しあう場面も多々ありました。

「Co-CoLife女子部」編集部、事務局も務める榎本佑紀
Co-CoLifeタレント部 松田昌美さん
弱視の松田さんは、目を近づけてアプリを確認

視覚に障がいのある松田さんは、メニューを確認するのに専用の拡大・読み上げアプリを使うなど、飲み会の席での課題がありました。

「Co-CoLife調査部」調査員も務める岡安光雄は、マイカップを持参

手に力が入りにくいため、自分が持ちやすい形状のマイカップを、常時携帯している人も。ヘルパーさんや周りの方に手伝ってもらうことも。お酒は楽しいし、飲みたいからこそ、どうしたら楽しめるか、それぞれ工夫をされています。

NPO施無畏 代表理事を務める遠藤久憲
編集部の土井唯菜(左)、関 由佳(右)

グループインタビューを見守るCo-CoLife調査部スタッフ。代表理事・遠藤久憲、本誌編集長・土井唯菜、副編集長・関由佳。

クライアントのアサヒビール様からも、積極的な質問や確認がありました。

休憩を挟み、実際にビアホール「隅田川ブルーイング」の美味しいビールをいただきながら、後半のディスカッション、そしてフリートークへ。(写真担当より:本社ビル横のお店で、認定マイスターが注いでくれたビール、本当に美味しかったです…。仕事なのが残念なくらい。)

今回インタビューにご参加いただいた倉本義介さん

さすが、みなさん普段からお酒を飲む方々ということもあり、いい飲みっぷりです。
倉本さんが握っているのは、3Dプリンタで自作したアシストグッズです。両手でつかめば、大きいカップも安定して持つことができますね。グイッと行きます!

お酒の好みも、人それぞれ。普段は甘いお酒を飲むという笠羽さんは、果汁いっぱいのチューハイを。ほんのり赤い頬がかわいらしい!

Co-CoLifeタレント部 笠羽美穂さん

車いすに簡単にセットできる「3Dプリンタ・ファクトリー」さんのアシストグッズに注目!

 

読者サポーター 小野弘子さん

Co-CoLife調査部では、このようにクライアント様のニーズに応え、グループインタビューなどの調査メニューを提供しています。「障がい者の人たちに話を聞きたい」「当社の商品を試して欲しい、触って欲しい」などのご依頼をお気軽にお寄せください。

文:土井唯菜 写真:扇 強太

関連記事